日本ブリーフサイコセラピー学会

日本ブリーフサイコセラピー学会 第35回 東京有明大会
The Japanese Association of Brief Psychotherapy Annual Meeting

大会シンポジウム

研修委員企画シンポジウム
企画責任者:山仲彩代、木場律志

ブリーフセラピストは過去をどう扱うか

 ブリーフセラピーでは,「過去」ではなく「今」と「未来」に焦点づけることを重視する。それはブリーフセラピーを他のアプローチと区別する大きな特徴と言ってもよい。
 しかし,臨床の場では,過去の未解決の問題を引きずり,トラウマを訴えるクライエントは珍しくない。また,クライエント本人は口にしなくても,現在の状況が過去の経験から望ましくない影響を受けているのは明らかなケースもある。
 それでは,ブリーフセラピーは過去をどう扱うのだろうか。解決志向ブリーフセラピー,システムズアプローチ,エリクソニアン・アプローチの立場から,それぞれのアプローチの基本コンセプトを確認しつつ,過去をいかに捉え治療のなかで扱っていくかについて検討する。

<シンポジスト>
黒沢幸子(目白大学/KIDSカウンセリングシステム)、
安江高子(関内カウンセリングオフィス)、津川秀夫(吉備国際大学)

<指定討論>
田中ひな子(原宿カウンセリングセンター)

<司会>
山仲彩代(中村メンタルクリニック)、木場律志(甲南女子大学)

年代別シンポ
企画責任者:西田晴香

ブリーフサイコセラピーはキャリア形成にどのように貢献できるのか
-第10期理事会特別企画 年代別シンポジウム-

 人生はよく山登りに例えられます。山道は楽な時もあれば険しい時もあるように,人生には順境もあれば逆境もあります。登る過程や天候によって景色が変わるように,年齢や経験によって感じることや見えるものも変わるでしょう。
 人生という山を登る際,ブリーフセラピーやブリーフサイコセラピー学会はどのような形で皆様の役に立つのでしょうか。山登りの道具やそれを得る場なのかもしれませんし,山を登る仲間を得るきっかけなのかもしれません。あるいは,全く違った形で皆様の役に立っている可能性も秘めているでしょう。
 本シンポジウムでは,ブリーフセラピーやブリーフサイコセラピー学会がキャリア形成にどう貢献してきたか,そしてこれからどのように貢献できるのかを,世代間の差に注目して議論したいと考えています。ふるってご参加ください。

<話題提供>
川口知子(三菱重工業株式会社)、吉田幸平(洛和会音羽病院)、大多和二郎(サンテコンサル横浜)

<司会>
谷英俊(川崎医科大学附属病院)、田中智之(神戸医療未来大学)

30周年企画シンポ
企画責任者:松島 淳

継承 ―継承してきたもの、継承したいもの―」

 当学会は設立30周年を迎え、それに伴い理事も第10期となりました。そこで今大会では第10期特別企画として30周年記念シンポジウムを企画しました。ブリーフセラピーの根幹的な思想として「変化は必然である」というものがあります。
 当学会もその例外ではなくもちろん変わり続けているはずですが、その設立時からいらっしゃる先生方は、変わりゆく当学会に寄り添い、そして支え続けてくださりながらも、実は思うところも色々とお持ちなのではないでしょうか?
  本シンポジウムでは、今大会のテーマ『継承と新生』から『継承』をキーワードに三人の先達にそれぞれの思うところを存分に語り尽くしてもらいます。そこからまた何かが『新生』してくることでしょう。

<シンポジスト>
遠山宜哉(岩手県立大学)、白木孝二(Nagoya Connect & Share)、
小関哲郎(宇佐病院)

<司会>
市橋香代(東京大学)、松島淳(佐賀大学)

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